装備インプレ

【写真あり】3つのリールで比較。エクスセンスDCSSは本当に買いなのか?

否両論のエクスセンスDCSS。

  • ひと昔前のスペックじゃない!?
  • こんなのエクスセンスじゃない!
  • US版クラドDCの逆輸入!?

私もそう思っていました。そう言われていても、待ちに待った待望の新エクスセンス。噂通りのショボリールであるはずがない!
期待と不安を胸に実際に買ってみると、充分に満足できるメイン機となりました。

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17エクスセンスDCとDC機能がないSLXを持っていますが、今回発売されたエクスセンスDCSSは、主力として使えるベイトリールでした。

エクスセンスDCSSのいい所悪い所、たっぷりとインプレしていきます。

この記事で分かる事

  1. エクスセンスDCSS外観インプレ
  2. 3つのベイトリールで比較
  3. エクスセンスDCSSが「買い」な理由

エクスセンスDCSSを比較


今回比較したリールは、以下の3つ。

価格が安いエクスセンスDC、通称【廉価版エクスセンスDC】と言われている、エクスセンスDCSS。17エクスセンスDC、SLXと比較してみました。

私が使用しているベイトリールは全てXG(エキストラギア)です。シーバスだけでなく、青物も対象にしているため、HG(ハイギア)は使っていません。
今回比較したリールはXG同士の比較となっています。

ハンドルの大きさ


エクスセンスDCSSを開けてみて、一番最初に驚いたのはハンドルの大きさでした。

パッと見で、「デカっ!」と声が出てしまうほど…。ブラックバス仲間も、この大きさには驚いてしまうほど。

17エクスセンス 45ミリ
20エクスセンスDCSS 48ミリ
19SLX 42ミリ

エクスセンスDCSSのハンドルは一際大きいのが分かります。このハンドルの大きさの差は、同じXG(エキストラギア)でも、糸巻き量に差が出てきます。

最大巻上長の違い

ハンドル一回転でどれほどのラインが巻けるのか?それが最大巻上長。

17エクスセンス 91センチ
20エクスセンスDCSS 91センチ
19SLX 82センチ

17エクスセンスと同じ最大巻上長なのは、リールの構造の違い。17エクスセンスの方が、ベアリング数も多く、複雑な構造のため、ハンドルの長さが違っても同じ最大巻上長になっています。

ドラグ力の違い

意外にも、魚に引っ張られる時に耐える力、ドラグ力では面白い結果になりました。

17エクスセンス 4.5kg
20エクスセンスDCSS 5.0kg
19SLX 5.5kg

面白い事に、19SLXがドラグ力が一番強い5.5kgなんです。

エクスセンスDCSSの気になる点

3つのリールと比べると、まさに中間的な立ち位置のエクスセンスDCSS。まさしく廉価版エクスセンスDC。
色々調べてみると、少し不安な点があったので紹介します。

スプール幅

ベイトリールの進化は止まらない。新しくなればなるほど、スプールは小型化され、キャスティング時のライン放出もスムーズになっていく…。はずだった…。

3つのベイトリールのスプール幅を見てみましょう。

17エクスセンス 19ミリ
20エクスセンスDCSS 25ミリ
19SLX 23ミリ
DCSS(上)と17DC(下)
DCSS(上)とSLX(下)

17エクスセンスはその幅なんと19ミリ!この小さい幅こそが、ラインの放出角度を抑え、バックラッシュを減らし、飛距離のアップにつながっていました。
しかし20エクスセンスDCSSはというと…、なんと25ミリ!19SLXの23ミリより幅が広いのです。

もちろん、ベイトリールは精密機械、自重やベアリング数、全てが噛み合って1つのマシンなので、スプール幅だけで判断するのは難しいかもしれませんが、せっかく新しく出たリールでエクスセンスの称号を手にしたマシンだったはずなのに、ここはコストダウンのためなのか、残念な点ですね。

危険なサイドプレート開閉

スプールを外す時に開けるのがサイドプレート。

サイドプレート

海でこの部分を開けるのは絶対にやめましょう。誤って手から落としてしまう可能性があるからです。
通常、ベイトリールには、サイドプレートを開いてブレーキセッティングをする部分があります。もちろん17エクスセンスDCも19SLXもある。
エクスセンスDCSSにもあるんだろうなと開けてみようとしたところ、開け方が分かりませんでした。開ける時のツマミもない。

はて…???

説明書を見て開け方がやっと分かりました。壊さないためにも、必ず説明書には目を通しておきましょう。
エクスセンスDCSSのサイドプレートは、ブレーキ調整をするダイヤルを回して開けます。ダイヤルをOPENにして、下にずらして引っ張ると…。

ダイヤルをOPENにして…
力を入れてずらすと…。
落ちる。

実際にやってみると、簡単に開けられたものの、少し力が必要で、勢い余ってサイドプレートが落ちてしまった。

サイドプレートとは本体に固定されていません。

海で開けて万が一海に落としたらもう大変です。絶対開けないようにしましょう。
家で開ける時も、落とさないようにできるだけ手元で開けるようにしましょう。

エクスセンスDCSSのサイドプレートを開ける時は、スプールをはずす時です。ブレーキセッティングはありません。

ハンドルノブがチープ

エクスセンスDCSSのハンドルノブはプラスチックではない。硬いスポンジのような材質です。

エクスセンスDCSSのハンドルノブ

釣りに行くのは海。海水を吸ってしまいそう。においが移ってしまいそう。洗っても中に浸透してそう。
ハンドルノブは確かに握りやすいのですが、ここは要カスタムの箇所です。

>>> カスタムパーツを見てみる

DCSSか17エクスセンスDCか?

エクスセンスDCSSと17エクスセンスDC。いったいどちらのベイトリールが優れた性能を持っているのでしょうか?
それは、もちろん17エクスセンスDCだ。

  • 細かいブレーキセッティングが可能な4×8DCブレーキ
  • ラインの放出を滑らかにするナロースプール
  • 滑らかな巻き心地のマイクロモジュールギア

デザイン面でも、17エクスセンスDCの方が断然かっこいい。
では、エクスセンスDCSSは、何が17エクスセンスDCに勝っているのでしょうか?

それは断然、価格です。

エクスセンスDCSSは、17エクスセンスDCのほぼ半額なんです。ブレーキセッティングとナロースプールには敵わないものの、滑らかな巻き心地のマイクロモジュールギアは、エクスセンスDCSSも搭載しています。

もちろん、ルアーの飛距離面でも、エクスセンスDCSSは17エクスセンスDCに引けをとりません。最終的な伸びは17エクスセンスDCの方が伸びがいいです。キャスティング自体も、ナロースプールの効果もあり、キャストした時の感覚とルアーの飛距離が伸びていく感じはとにかく気持ち良いです。結果的には17エクスセンスDCの方が飛距離は出ますが、エクスセンスDCSSも、充分飛びます

エクスセンスDCSSはこの価格帯のベイトリールの中では、頭1つ飛び抜けた性能だ。

>>> 20 エクスセンスDC SS XG を見てみる

DCSSかSLXか?

わい
わい
もうSLXでじゅうぶんやない?
じゅん
じゅん
高性能で低価格のSLX。充分な性能なんだけど、DCSSにはあってSLXにはない機能があるんだ。それがドラグ音なんだよね。

ドラグ力、飛距離、価格。エクスセンスDCSSまで手を出さなくても、19SLXで充分じゃない?となりますよね?
私も実際にそうだったのですが、どうしても欲しかったのがドラグ音でした。

ドラグ音は必要か?

わい
わい
ドラグ音鳴るとかっこいいもんな!
じゅん
じゅん
もちろん、魚がかかった事を知らせるの合図みたいな意味合いもあるよね。でも、ドラグ音がないと、ラインが出されているかの判断が難しいんだ。

ドラグ音は、周りに魚がかかった事を知らせるだけの目立ちアイテムというものではありません。(もちろんそれも一理ありますが)
魚がかかった時、あなたはどこを見ていますか?たぶん、海の中に伸びるラインの先か、ロッドのしなり具合ですよね?どれ位のサイズの魚がかかっているのか?どっちに走っているのか?ファイト中はそこを意識しているはずです。
実際には、視線をリールに持っていく事はなかなかないんですよね。

そこで、魚とのファイ中、ドラグ調整の判断をしやすくする機能が、ドラグ音なんですよね。

これがエクスセンスDCSSのドラグ音。17エクスセンスDCと比べてみました。
【エキサイティングドラグサウンド】

17エクスセンスDCのドラグ音は少し高音。
エクスセンスDCSSのドラグ音は、少し低音で響く音。

微妙な違いが分かりますよね。

一方、SLXにはドラグ音がありません。エクスセンスDCSSには、ドラグ音があります。
ドラグ音はあなたの魚とのファイトシーンをエキサイティングにし、キャッチをより確実なものにしてくれます。

US版クラドDCとはなんぞや?

エクスセンスDCSSを調べていると、「US版クラドDC」というワードがセットでが出て来る事がないでしょうか?
USクラドDCとは、日本ではなく海外シマノが2018年に発売したDC搭載ベイトリールの事。実は、エクスセンスDCSSは、US版クラドDCをベースにして作られたまさしく逆輸入版クラドDCなのです。まさに、スペックもそのまんま。

とても興味深い記事があったので見てほしい。
“20エクスセンスDC SS”にガッカリしている理由

まさにがっかりですよね?2020年に発売されたのにスペックは2018年だなんて…。

しかしシマノさん、簡単にがっかりはさせてはくれませんでした。

エクスセンスDCSSの進化したブレーキセッティング

エクスセンスDCSSの搭載しているDCブレーキは、ひと世代前のDCブレーキのI-DC4。スコーピオンDCなどは、進化版のI-DC5が搭載されています。17エクスセンスDCは、さらに細かい設定が可能な4×8DCブレーキが搭載。

では、エクスセンスDCSSに搭載のI-DC4は大丈夫なのでしょうか?
ただでは終わらないのがシマノ流。ただのI-DC4ではなく、シーバス用にスペシャルセッティングを施したI-DC4エクスセンスチューンというブレーキを搭載させているのです。

  • PEラインに合わせられたブレーキ設定「1〜3」
  • フロロに合わせられたブレーキ設定「4」

簡単なブレーキセッティングでロングキャストまでこなせるセッティング。
ただのひと世代前のI-DC4ではないということです。

実際に投げたらまた報告しようと思います。

エクスセンスDCSSを買った理由

廉価版エクスセンスDCというレッテルを貼られて登場したエクスセンスDCSS。まさしくその通りでした。

価格の安いエクスセンスDC。それは、いい意味でも悪い意味でも取れます。

  • 17エクスセンスDC並の飛距離
  • 17エクスセンスDCのドラグ音
  • 安心できるDCブレーキ
  • SLX+αのお手頃価格

廉価版と言われながらも、17エクスセンスDCと19SLXのいいとこ取りが、まさにこのエクスセンスDCSSでした。この価格帯で17エクスセンスDC並の飛距離と、バックラッシュしにくい安心感で釣りができるのなら、エクスセンスDCSSは買いです。

ベイトタックルに挑戦したい、ベイトシーバスで次のベイトリールを探している、というあなたには最高の相棒になってくれる事には間違いないマシンです。

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