海用腕時計でスマートウォッチを探す。1週間調べまくった結果G-SHOCK購入
海用に腕時計が欲しい・・・。ずっと使っていた時計を海に紛失してしまったため、どことなくずっと探していました。「海で使うからタイドグラフは欲しいなぁ」「ソーラー電池がいいなぁ」などなど、自分に合った腕時計はなんなのか?
そうだ、最近話題のスマートウォッチがあるじゃないか!買おう!
そんな事から私の腕時計探しの旅が始まります・・・。
結果を先に言っておくと、悩みに悩んだ結果、私は海用腕時計としてG-SHOCKを購入しました。どうしてなのかはこれから・・・。
海用腕時計としての条件
私はマリンスポーツが大好きだ。主にサーフィン、釣り等、海に浸かるスポーツもあれば、浸からないスポーツをしている。なのでここは、サーフィンという環境に耐えうる性能も兼ね備えた腕時計が欲しかった。とりあえずパッと私が頭に浮かんだ条件として、
- 10気圧防水以上
- タフソーラー搭載
- タイドグラフ付き
10気圧防水
防水機能の表記方法はたくさんあるが、目に慣れ親しんでいるのは、○○気圧防水だろう。ざっくりではあるが、5気圧防水なら50mの水圧までOK。20気圧防水なら200mの水圧までOKという事。
しかし、この表記、間違って認識してはいけない。決して水深○○mまで行っても万事OK!という事ではない。あくまでも、○○mの水圧に耐えうる事ができるという事を表記しているのだ。
では、腕時計の防水機能に多い5〜20m防水の機能はどれ位の防水機能なのか?
SEIKOのホームページでとても分かりやすい説明があるので見て欲しい。
この表を見ると、5気圧防水でやっと、マリンスポーツに適した防水機能を備える事ができるという事だ。しかしどうだろう?海はとっても荒々しく、サーフィンや水上スキーといった、海に激しく落ちたりするスポーツに関しては、5防水では、少々心配な気がする。サーフィンをしていても、波の水圧はとてつもなく、頭サイズの波に飲まれてもみくちゃにされた時なんて、体も上がって来ず、とてつもない水圧がかかっているはずだ。それは海を相手にするマリンスポーツではどれも一緒の事。
5気圧防水では足りない。それが私の結論だ。
タフソーラー
これは単純に、電池交換をしたくないという理由からだ。いざ海に行こうという時に、電池が切れてしまってはどうしようもない。テンションガタ落ちのなにものでもない。とにかく電池交換をする事は避けたい!面倒くさいの嫌い!
タフソーラーも条件に追加した。
タイドグラフ付き
マリンスポーツにとって潮の満ち引きはとても重要。上げ潮、下げ潮で波の形も変われば、サイズも変わってくる。釣りに関しても、潮が動く時間帯には魚の活性も上がり釣れやすくなるのが鉄則。そのため、潮の満ち引きが見られるタイドグラフば絶対条件である。
海使いに条件を満たす腕時計探し
CASIO G-SHOCK GWX-5600C-4JF
- 20気圧防水→◎
- タフソーラー→◎
- タイドグラフ付き→△
ぱっと見の一目惚れ感と性能で最初に選んだ腕時計が、CASIO G-SHOCK GWX-5600C-4JF。シンプルな作りでありながら自分の主張を忘れない。それに加え性能もお墨付きの侮れない存在。理想の条件にほぼマッチしていたため、速攻でこの時計を買おうと思ったのだが、私はこの腕時計を残念ながら見送る事となる。少し調べてみるとタイドグラフに少々問題があったのだ・・・。
問題を発見させてくれたサイトがこちら
夏だ、白のGショック・GWX-5600C-7JF。サイト:【ずっとこの空の下で】
いったいどれくらいのタイドグラフの登録箇所があるのか調べてみたところ、こちらのサイトに行き当たったのだが、このGWX-5600Cシリーズで登録できるタイドグラフの地点は、日本ではたった15箇所。
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少ない!少なすぎる!私が欲しい地点のメインである千葉に関しては上総勝浦のみ!
そう、このGWX-5600C-4JFは、タイドグラフの登録可能地点が少なすぎたのである。
タイドグラフが充実した腕時計
サーフィンの場合、大まかに潮の動きが分かれば、これからサイズがどうなるのか?波は整う可能性があるのか?それなりの予想がつく。
私は最近磯釣りにもハマっている。足場の高い漁港の場合は潮の動きもある程度分かればいいのだが、磯に行く場合はそういう訳にはいかない。
大潮のこの時間の潮位ならこの磯は渡れる。
小潮でもこの潮位になる前に撤退しないといけない。
など、潮周りによって渡れる磯、あきらめるべき磯、帰り仕度をするべき磯が出てくる。
ひたすらアプリやネット情報から潮位を見て行く磯を判断する。
潮位を知る事は身の危険を回避するための重要な判断材料なのだ。
そんな潮回り最強と言っても過言ではない腕時計が存在した。
NIXON SUPERTIDE
- 10気圧防水→○
- 電池交換式→×
- タイドグラフ付き→△
次に目をつけたのは、NIXONのスーパータイドだ。何と言ってもこの時計のすごい所は、潮の満ち引きに加え、潮がだいたいどれくらいの高さまで動くのかまで分かるすごい腕時計だ。
潮位を予測する時に、ほとんどの場合がスマホアプリを見ていると思うが、NIXONのスーパータイドは、
干潮 01:16 4cm
満潮 07:56 139cm
干潮 13:34 64cm
満潮 19:18 136cm
というように、時間と潮の高さがこの時計は見る事ができる。これはとっても便利で、前述で述べた通り、渡れる磯、渡れない磯を判断するための重要な目安になる。
これが腕時計で分かるのだから、これはとても助かる。しかし、この腕時計も私は買わなかった。
電池交換が面倒
このNIXON SUPER TIDEはソーラー電池ではない、ボタン電池で駆動している。ボタン電池というのはよくある事なので、交換すればいいかと安易に考えていたのだが、色々調べてみるとまぁ出てくる出てくる。電池交換しても1年位しかもたないという情報と、電池交換が面倒くさいという情報が・・・。
参考にさせて頂いた記事
投げ釣りと食べる楽しみ探求日記
実際に使っている方の記事はとっても参考になる。いざ釣りに行こうという時に、電池がなくなってしまってはどうしようもない。簡単に電池交換できればまだいいのだが、この時計はそうもいかないようだ。自己責任ではなんとかなるらしいのだがそこまでするのは私はこわい。
タイドグラフの登録地点が少ない
SUPER TIDEで設定できる日本の地点は合計14箇所。
宮崎、室戸、伊良湖、仙台、御前崎、舞鶴、銚子、伊豆、沖縄、串本、新潟、鹿児島、長崎、江ノ島。
日本で14箇所である。これはちょっと少なすぎる。各県でこれくらいの登録可能な地点があれば、タフソーラーの件は譲ってこの時計にしたと思うが、登録地点14箇所は少なすぎた。
せっかくここまで潮位の表示もできるのにとっても残念・・・。
再び理想の海用腕時計探し
ここら辺になってくると、求めれば求めるほど、私の理想の腕時計を見つけるのは難しい事に気付いてくる。潮位も方角も気圧も分かる腕時計ってないものか???それも多くの操作をしないで分かる便利な腕時計。(この時点で欲しい機能が増えていた・・・。)
そんな素晴らしい時計を探しに探した結果。
そんな素晴らしい時計があったのだ。
CASIO PRO-TREK Smart WSD-F30
これはまさに、ついに出会った理想の腕時計だった。見た目も最高にかっこいいし、ザッと調べてみると機能性も十分。CASIOが作ったものなんだからアウトドアには間違いない!と思って意気揚々と買う準備を着々とすすめ、まさに楽天市場でポチる瞬間だった。本当にこれでいいのか?
PRO TRECK Smart ここがすごい!
タイドグラフが有能
PRO TRECK Smart WSD-F30のタイドグラフはとても有能だ。潮位の時間はもちろんの事、潮位が何cmまで上がるのか下がるのかまで知る事ができる。
これは、まさしく私が欲しかった機能。この機能をスマホ開かずに知る事ができるのだから最高だ。実際CASIOのカスタマーに電話で聞いてみた所、千葉県だけでも登録可能箇所は19箇所あるとの事で、いざ釣りに使う事とになれば、申し分ない機能だ。
方角が分かる
釣りをしていると、刻一刻と風向きが変わる。それは、天気予報とは全く違う風が吹く事もある。釣りにとって風味方にも敵にもなりうる。私は基本的に風を背負って釣りをしたい。なぜならルアーの飛距離に影響も出るし、ラインが風に煽られて泳がせにくくなってしまうからだ。
風が今どっちから吹いているか、パッと腕に付けている時計だけで方角が分かる事はとても素晴らしい。
自分が歩いた場所を登録できる
ロケーションメモリーという機能を使えば、今日自分はどこを歩いたのか、どこで釣りをしたのかという記録ができる。これはまた頼もしい機能。まさにアウトドアウォッチだ。しかもこれ、通信できない環境下でも、地図さえダウンロードしておけば地点記録の機能を使う事ができる。ダウンロード範囲はそこまで広くないものの、1日の行動範囲でいえば十分な範囲だろう。
これらの機能は、PRO TRECK Smart WSD-F30にあらかじめダウンロードされている機能で、スマホのOSに関わらず使う事が可能だ。もっともっと使える機能はある。
日の出、日の入りの時間を見る事や、気圧を見る事だって、スマホのOS関係なく見る事ができる。何度も言うが、本当、アウトドアウォッチの真髄。
しかし、問題が発生する。
PRO TRECK Smart WSD-F30をフルに使うのであれば、アンドロイドが必要になるのだ。
PRO TRECK Smart WSD-F30はアンドロイドウォッチ
PRO TRECK Smartシリーズは、アンドロイドを持っていてこそやっとフルに機能を使いこなす事ができる。つまり、iPhoneユーザーでは機能をフルで使う事がきないのだ。
ダウンロードして機能拡張、雨雲レーダーやグーグルマップなど、インストールできるアプリはたくさんあるのだが、アンドロイドではなければ機能が制限されてしまう。例えば、雨雲レーダーのアプリに関してはiPhoneの場合ダウンロードすらできない。
グーグルマップに関しても、ナビなどをする事はできず、あくまでも現在地を表示するだけ。スマホで登録していた場所はPRO TRECK Smartに反映される事がないのだ。(CASIOカスタマーより)
私は新規ポイントの開拓にグーグルの航空写真を見て磯の目星をつける。登録したポイントを現地に言ってPRO TRECK Smartにナビしてもらおうと思ったのだが、iPhoneでできるのは現在地の表示のみ!ナビなんてできない!これでは、私の求めていたスマートウォッチとしての役割が果たせない。
高機能で買いかけていただけに、これはとても残念だった。アンドロイドユーザーであってこそ初めてPRO TRECK Smart WSD-F30の機能をフルで使う事ができるのだ。
スペックに関しては
- 5気圧防水→×
- 充電式電池→×
- タイドグラフ付き→◎
タイドグラフはとにかく満足。しかし、5気圧防水は水に使っての使用はいささか危ない。公式HPでもサーフィンやスイミングなど、水に浸かっての使用を容認しているようだが、やはり5気圧防水では不安だ。
海のパワーはとてつもなく、頭サイズの波にもみくちゃにされた日には、超ハイテクメカニカルな腕時計の安否が気になってきっと波乗りどころではない。
充電式もまた面倒だ。PRO TRECK Smart はバッテリーセーブ機能があるものの、それでももって3日位。使う時だけ使用すればいいのだが、なんとなくそれは不便だ。
刺客Apple Watch現る!
ここで、天下のApple Watchが候補にあがる。iPhoneユーザーなら機能もフルで使えるし、電話もできればナビ機能も使える!PRO TRECK Smartでできない事はアップルウォッチが全部解決してくれる!
今まで全く候補になかったApple Watchがまさかの候補に上がった。
iPhoneユーザーはApple Watchだ
Apple Watchは小さいiPhoneだ。iPhoneでできる事はたいていApple Watchでする事がきる。LINEを開いたり、タイドグラフを見たり(登録地点はアプリ次第!)方角もいとも簡単に測定できる。カスタムパーツもたくさん出ていて、私はアップルウォッチを買う前にこのバンドを買って気持ちを高めようとしたほど。
これなんかめちゃくちゃかっこよく、まさしくApple Watchのインテリな見た目を完全に覆してしまう。本当に本当に本体より先に買ってしまう所だった。
時計は時計であってほしい
ここにきて、アップルの刺客にほぼ心奪われていた訳だが、いざ実際に使ってみた事を想像してみた。
Apple Watch付けて釣りに行く
タイドグラフもアプリで簡単に見れるぜ〜
グローブ付けてても「へい!しり!」で簡単にアプリ開けるぜ〜
天気なんかも「へい!しり!」
ピロリン!(LINEからメッセージの受信)
簡単な返信ならスマホ出さずにできるぜ〜
プルルルル!(仕事場からの電話)
はい!もしもし!・・・はい・・・はい・・・
電話だって出れるぜ〜
いやだ!こんなのいやだ!
遊びに行ってる時くらい仕事からは解放されたい!これはスマートウォッチの束縛だ!
こんな勝手な想像をテクノロジーという時代の波が私をそうさせてしまう。
時計は時計であってほしい。スマホはスマホ。私はそう思い、Apple Watch購入を見送る事となる。
スマートウォッチかG-SHOCKか
私は結果、最初に選んだGWX-5600C-4JFを買った。タイドグラフに満足いってはいないが、1つの地点を目安に、潮の満ち引きの時間をある程度出す事はできる。
これは、ある1日の潮の満ち引きの時間を表にしたもの。枠外の赤い数字は、G-SHOCKにあらかじめ登録されている上総勝浦の時間との誤差の時間だ。
1時間近くずれているポイントもあるが、そこはスマホを開けばいい。
結果スマホで良くね?
海用腕時計を探しに探し辿り着いた答えが「それスマホでできない?」だった。タイドグラフや雨雲レーダー、日の入り日の出、潮位の把握など、今のこの時代、スマホ開けば大概の事なら知る事ができる。もちろんスマートウォッチで見るのは楽だが、わざわざ高いお金と水没のリスクを払ってまで買うものではないのかなと。
便利さが不便さを呼ぶ
とても便利なのがスマートウォッチ。スマホ出さずにたくさんの情報を知る事ができる、記録する事ができるのだから、その便利さに魅力を感じるのであれば絶対に買った方がいい。しかし、色々と調べると、この機能はもっとこうできないかな?とか、こういう機能があればもっと便利なのにな。という、便利さゆえにもっとこうしたいという矛盾が生まれてしまうのも事実。
もう一度腕時計という原点に帰って考えてみるのもいいかもしれない。
スマートウォッチを買うべき人はこんな人
それでもスマートウォッチが欲しい!こんな機能を使ってみたい!というあなた!それはきっとこういう方なのでしょう。
- 両手がふさがるスポーツをしている。(登山、カヌー)
- 電波の届かない所に行く(ボートフィッシング)
- そもそもスマホを出す余裕がない
両手がふさがってスマホを出す手がないスポーツだってある。登山は杖のようなストックを持って歩く。カヌーはオールを漕ぐので常に両手がふさがってしまう。
電波の届かない大海原や深い森に行く場合も同じ。PRO TREK Smartシリーズは、たとえ電波が届かない場所にいても、GPSを拾う事ができればロケーションメモリーという機能を使って、自分の今いる所が時計の液晶に表示されるし、方角も気圧も分かる。とにかくこれは心強い。
サイクリングや水泳をする場合は、そもそも携帯を持ち歩く事が難しい場合。PRO TREK Smartは携帯と接続していなくても、自分の位置を把握できるアプリ、水泳のラップタイムを計測する事ができるアプリなど、携帯を持ちはこばずに使う事のできるアプリがたくさんある。ストイックに今の自分を記録できる機能はやはり目を見張る。
これらの機能を存分に使える環境にいる場合は、スマートウォッチは本当におすすめだ。スマホ出すのがちょっとの手間でも問題ない場合ははっきり言ってG-SHOCKで充分だ。
そんな私はG-SHOCKを買ったよ。
この明るいレッドが腕に映えて、釣りに行く時に気持ちを高ぶらせてくれる。
テクノロジーの進化は止まらないが、私は今回G-SHOCKを選んだ、今後、私の理想に見合うスマートアウトドアウォッチが発売されたら、ぜひその機能性に魅了されたい。
追記:ついに海用スマートウォッチ買いました
登山やカヤックなどのアクティビティ用ウォッチメーカーで有名なGARMINから、海用タフネスGPSアウトドアウォッチ INSTINCT TIDE エディションが発売されました。
スマートウォチほど高くはない割りに、タイドグラフ など、釣り用スマートウォッチとして充分な機能がついており、この腕時計は気になる存在です。買いました。
INSTINCT TIDE購入、使ってみたレビュー記事です!
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