SUPかカヤックか?釣りで使うならどっち?“買って後悔する前に”知っておくべき事
SUPかカヤックで釣りを始めてみたいけど、どっちがいいんだろう?
自分に合ってるのがSUPなのかカヤックなのか、分からないよね。それに、値段も決して安くはない…。買ってから後悔する前に!SUPもカヤックも、良い点悪い点があるから、解説していくよ!
SUPフィッシングをしたい!カヤックフィッシングをしたい!
でも、自分に合ってるのがどっちか分からない!
実際、SUPもカヤックも、いい点と悪い点があります。一番いいのは、実際に乗ってみるのが一番なのですが、なかなかそうもいきません。私はSUPフィッシングを選びましたが、沖の方へ出ているカヤックの方を羨ましそうに遠目で見つめている事があります。推進力と装備能力が、SUPとカヤックでは違うんですよね。
SUPとカヤックのメリットデメリット、買ってから後悔してしまう前に、ぜひ参考になれば嬉しいです😌
釣りでするならSUPかカヤックか?
SUPフィッシングとカヤックフィッシング、最近とても人気が出てきたアクティビティ。場所取りのストレスもないし、鳥山に突っ込んで行く事もできるし、釣りの楽しみ方を広げる事が間違いなくできるのが、SUPとカヤックです。
では、SUPとカヤックはいったいどっちが良いのでしょうか?
実際のところ、
どちらもおすすめです。
SUPもカヤックも、それぞれ特性があり、どちらもおすすめなのが事実。場所取りのストレス、堤防の先端取れないと釣れる気がしない悲しみからは、SUPを選んでもカヤックを選んでも開放されます。
しかし、自分に合っていない方を選んでしまうと、後悔してしまいます。メリットデメリットを知って、あなたのこれからのフィッシングライフに役立ててみてださい🏄♂️
カヤックフィッシングのメリット
まずは、カヤックを使う場合のメリットです。カヤックは、まさに「一つの小さな船」。SUPとは積載能力が段違いです。
①道具がたくさん積める
カヤックはまさに1つの船で、色んな道具を積む事ができます。
- 高性能な魚探
- 大きめのクーラーボックス
まさに1隻の船のように道具を積めるカヤックの積載能力は、沖に出るための相棒としては最強です。
釣った魚はできるだけ美味しく食べたいもの。大きめのクーラーボックスを積めるのは、とても嬉しいです。
②スピードが速い
カヤックはのパドルは、両側で漕ぎます。左右交互に漕いで行くので、カヤックの先端がブレずらく、真っ直ぐに進んでいきます。SUPのように蛇行しないので、より早く一直線で目的ポイントに着く事ができます。
さらに、パドルではなく足で自転車のように漕いで進む足漕ぎカヤックというものもあり、足漕ぎカヤックは、時速10km近く出す事も可能です。
③仲間が多い
SUPフィッシングと、カヤックフィッシングの人口を比べると、ここはあくまでも体感ですが、圧倒的にカヤックフィッシングの割合が多いです。カヤックフィッシングの人口の方が多いという事は、船の種類や改造など、分からない事があればネットで検索すると、解決策がすぐ出てくるというのも大きなメリット。
ポイントに行って声をかければ、仲間も増えていきやすいのもカヤックの魅力です。
最初は絶対に分からない事ばかりなので、ポイントに着いたらぜひ周りに声をかけて仲良くなってみてください😌
カヤックフィッシングのデメリット
カヤックフィッシングのメリットは、人によってはデメリットになる場合があります。
①準備が大変
カヤックは、船のごとく色んな道具を積む充分な積載能力を持ちます。ただ、その分準備が大変です。ロッドを2本用意して、クーラーボックス用意して、魚探を付けて、モニターを付けて…。
何かと準備が大変です。SUPのように片手で持ち運ぶ事もほぼ不可能で、出航地点までは、ローリーというタイヤを履いて運びます。
②恐怖の転覆 “沈”
カヤックでは、転覆する事を「沈(ちん)する」といいます。この「沈(ちん)」がカヤックの場合、とにかく恐怖です。
カヤックは、釣りをする時もパドルを漕ぐ時も、常に座って行動します。カヤックが沈する時は、不意にやってきた横波を喰らった時や、風波でバランスを崩してしまった時です。バランスを崩してカヤックが横にバランスを崩すと、乗っている本人も一緒に横に倒れていってしまいます。カヤックは座って行動、カヤックに体が固定されているような状態なので、横になったらカヤックと一緒に倒れるしかありません。
こうなると、タックルも海水で水浸し。しっかり固定しておかないと海に沈めてしまう事になります。
ひっくり返ったカヤックを元に戻すのは大変です。SUPフィッシングでも同じことが言えますが、海に落ちた後の対処方法を必ず練習する必要があります。
カヤックの“沈”は、SUPの落水より遥かに危険です。
③お尻が疲れる
ずっと座っているので最初は楽ですが、そのうちお尻が痛くなってきます。色んな体勢に自由に変える事が難しいので、お尻が痛くならないようにクッションを敷いたり、工夫が必要です。
SUPフィッシングのメリット
①準備が楽
SUPはカヤックよりも軽いです。厚さもカヤックより薄い分、片手で持つことができます。カヤックの場合、カヤックに装備を全部積んでから出発地点に行きますが、SUPは装備を出発地点に持っていって、準備ができます。
駐車場で準備をしていると、混雑してくると周りの迷惑になってしまう事もあるので、準備の手軽さではSUPの方が良いです。
②座りも立ちもできる
カヤックは、構造上座り漕ぎしかできませんが、SUPは、座り、立ち、しゃがみなど、どんな体勢でもパドルを漕ぐことができます。釣りをする姿勢も様々で、立ちもしゃがみも、危険なのでおすすめはしませんが、寝ながら釣りをする事だってできます。
③目線が高い
目線が高くなるのは最高のメリットです。
SUPもカヤックも、沖に出れば必ず釣れるという事ではありません。
- 潮目
- 鳥山
- ボイル
- 泳ぐベイト
など、海の変化をいち早く見つけて魚を捕まえに行く。これこそが、SUPフィッシング、カヤックフィッシングの醍醐味です。鳥山は、カヤックでも比較的簡単に見つけられます。SUPとカヤックで差が出るのは、ボイルと泳いでいるベイトの発見の早さです。
魚の気配って、結構一瞬です。
魚がベイトを捕食するボシュっという音と水しぶき、ベイトが溜まって泳いでいる時の微妙な水面のモヤモヤは、よ〜く周りを見て集中ておかないと簡単に見逃してしまいます。
SUPは目線が高くなる分、魚の一瞬の気配が実はとても見つけやすくなります。沖に出る釣りでも、ボイルやベイト探しはとても大切で、魚探が全てではありません。海の変化をいち早く見つけることもまた、沖に出て釣りをする楽しみのひとつで、釣果を上げる秘訣でもあります。
④転覆のリスクが低い
SUPは、カヤックに比べボードごとひっくり返る、“沈”するリスクが低いです。なぜなら、ボードがひっくり返る前に自分が落ちるからです。
カヤックだと、バランスを崩してもそう簡単にはカヤックから出る事ができません。SUPの場合、ピョンと落ちてしまえば、バランスを崩して自分は落ちてしまっても、ボードが180度ひっくり返る事は避けられるので、最悪タックルは無事です。
それに、カヤックと比べ、SUPは体の自由が効く分、バランスも取りやすくなります。落ちる時は落ちますが、タックルごと“沈”する確率は低いです。
SUPフィッシングのデメリット
手軽に始められそうなSUPフィッシングですが、もちろんデメリットもあります。しかも、ボード選びを間違ってしまうと、SUPフィッシングどころではなくなります。
①道具があまり積めない
SUPボードは、装備の積載場所がとても少ないです。基本的にはボードの面だけ。カヤックのように、大きなクーラーボックスを積むのは諦めた方が良いでしょう。
②道具の積み方に工夫が必要
道具を積むのも簡単ではありません。カヤックのように、「ここにはロッドが入れられます。ここにはクーラーボックス置けます」みたいな決まった場所がありません。
SUPは、買い物カゴを改造したり、両面テープでロッドホルダー付けたり、道具の取り付けにいろんな工夫が必要です。クーラーボックスをヒモでくくっても、緩んだりする場合があるので、時々チェックが必要です(マジ面倒くさいです)。
③ボード選びを間違うと釣りにならない
SUPボードはたくさん種類があります。今では釣り用SUPボードも出ていますが、やみくもに釣り用SUPなら良いという訳ではありません。
- 長さ(フィート)
- 幅(インチ)
- 容積(リットル)
などの大きさの違いはもちろんの事
- ツーリング用
- レース用
- サーフィン用
- オールラウンド用
など、用途別に作られているため種類もとても豊富です。
自分の体やスタイルに合わせたボードを選ぶ必要があります。このボード選びを間違ってしまうと、せっかく選んで楽しみにしていたボードを、手放すことだってあるかもしれません。種類がたくさんありすぎる分、ボード選びは慎重すぎる位で大丈夫です。
④両手がふさがる
SUPのパドルは両手を使って漕ぎます。カヤックもパドルで漕ぐ時は両手がふさがりますが、足漕ぎカヤックとなると話は別。足漕ぎカヤックは、ポイントに着いたらアンカーを打って少し足漕ぎをすれば、その場に留まる事ができる“釣り用ボート最強の一角”です。
釣りをしている時に、見つけたポイントで釣りをしながらその場に留まれたら、明らかに釣果は変わってきます。SUPだと、流されたら釣りを中断してパドルを漕がないとダメなので大変です。
実はSUPも足漕ぎできるものがあるのですが、SUPっぽくないし、ハンドルが釣りの時にどう見ても邪魔なのでおすすめしません。
自分のスタイルに合ったカヤック、SUP選び
SUPでもカヤックでも、どちらも素晴らしい釣りフィールドをあなたに見つけさせてくれるのは間違いありません。SUPとカヤック、どっちがあなたのスタイルに合った釣りの相棒なのか、じっくり選ぶ事が大切です。
カヤックは重量級長距離ランナー
一度海に出たら、じっくりと長い時間釣りをしたい方は、カヤックがおすすめです。
カヤックは、積載能力があるので、飲み物や食べ物もある程度積んでおく事ができます。大物が釣れても、しっかりとした温度を保つこともできます。
カヤックは推進力もあるので、ある程度なら沖にも比較的簡単に出られます。座って釣りができる分、体力の消耗も少ないです。
いってしまえばカヤックは、重量級の長距離ランナータイプ。じっくりと海を攻めたい方は、荷物が積める分断絶カヤックがおすすめです。
SUPは軽量級スプリンター
- 荷物積むの面倒くさい
- 極力軽量で海に出たい
という方は、断然SUPがおすすめです。荷物が積めないというSUPのデメリットは時にメリットになります。SUPはクーラーボックスやタックルボックスを積むのも工夫が必要ですが、いっその事積まないという選択もできます。ロッドをヒップバッグに挿しておく方法もあるので、装備を軽量化すればするほど、機動力が上がります。
鳥山やボイルを誰よりも早く見つけて一直線!
鬼パドルしてルアーを投げてガツン!
そんな事がSUPならできます。まさにSUPは短時間一瞬勝負の軽量級スプリンターです。
後悔しないSUP、カヤック選び
SUPとカヤックを買おうとする時、中途半端な商品を買うのはやめておいた方が無難。なぜなら、半端な物を買うと、必ずまた別の物が欲しくなるから。
SUPやカヤックは、あなたの命を乗せる一生涯の相棒です。ほんとにただのお試しで買うのなら良いかもしれませんが、ずっとSUPやカヤックを続けていくのなら、ちゃんとした良いボード、カヤックを買う事をおすすめします。
もし、どこかで試乗する機会があるのなら、ぜひぜひ行ってみてください。サイズや長さで乗り心地が全く違ってきます。それは試乗してみないと絶対に分からない事です。試乗会がなければ、各地でプロショップがやっている体験会に行くのも大切な事です。今まで想像だけだったSUPやカヤックの感覚が、実際に感じる事ができます。
カヤックフィッシングでおすすめのカヤック
乗りやすくて安定していてというのが、バイキングカヤックの忍シリーズ。私の周りでも使っている方がとても多く、とても人気のカヤックです。
今日はkayak55さんでオーダーしてたマイカヤックの納艇でした⛵
— アキラー (@commune_0217) June 13, 2020
機種は初心者でも扱いやすいということでバイキングカヤック忍❗
本当は三番瀬で講習もやる予定だったけど相変わらずの雨男パワーで中止。笑
梅雨が明けたら色々釣りに行くぞ〜🎣 pic.twitter.com/b1arbOrWxE
バイキングカヤック忍が無事納艇されました。魚探の振動子を固定するのに少し加工してバッチシ乾いたので何時でも行ける。とりま近場の河川でパドリングの練習からだな pic.twitter.com/8kByFj2N3j
— カルガモ (@karugamokunz) January 16, 2021
バイキングカヤック忍。立てるほどの安定性があると聞いていたが、本当に立てるとは、、、笑 pic.twitter.com/knM05QRbME
— うらころoutdoor (@urakoro_outdoor) August 1, 2020
人気のバイキングカヤック“忍”から、上位グレードの忍proというモデルも出ており、価格は134000円と安くはないですが、忍モデルと比べて、収納の使い勝手がよくなっています。
通常の忍は99900円と10万円を切る破格の値段なので、どうせやるなら使いやすくていいカヤックをという方は、忍proが良いかもしれませんね😌
SUPフィッシングでおすすめのSUP
波乗りやツーリング、オールラウンドなど、SUPボードはとてもたくさんの種類があります。SUPフィッシングで使うなら長くてある程度幅があるものを選びましょう。
- 長さ→直進性とスピード
- 幅→安定性
長いと直進性が高くなり、スピードが上がります。幅が広いと、安定感が増します。長さと幅が上がると、容積が上がり、しっかりと海に浮いてくれます。
できれば、空気で膨らませるインフレータブルタイプではないハードタイプのボードがおすすめです。インフレータブルタイプは、ルアーのフックや魚のヒレが刺さって、海上でパンクする危険があります。
この動画、まだ複数人で海上散歩で行っていたので助かりましたが、もしも、ひとりで沖に出ていたら、助からなかったかもしれない事案です。インフレータブルSUPの場合、特に夏場、空気の膨張でこのような事が起こる可能性があります。
決して他人事ではありません。
超安定感!STARBOARD【GO】
自分は波乗りもしないし、SUPフィッシングをメインでSUPを探したいという場合は、クルージング用を選べば、安定もするので間違いありません。
SUPフィッシングで使うには最高の相棒になる事間違いなしです。クルージング用SUPの入門モデルとして作られたSTARBOARDの「GO」。安定性、直進性は抜群です。ボードのノーズ(前側)に物を固定できるゴムも付いているので、荷物も置けますし、タモも置いておけます。
SUPフィッシングで使うならこのSUPボードが最強です。
爆速!STARBOARD【GENERATION】
SUPフィッシングもしたいし、サーフィンもしたいという場合は、このボードが最適です。幅は28インチと少し狭くて不安と思いがちですが、ボード底面の作りがその狭さを感じさせないくらい、安定感を作り出します。めちゃくちゃ安定してます。逆に、この細さが水の抵抗を減らし、レースボード並の直進性とスピードを出す事ができます。試乗会で乗ってみて、惚れ込んでしまう乗り心地でした。
デメリットは、細い分、タックルボックスを積むのに工夫が必要です。タックルボックスを積まず、コンパクトにSUPフィッシングをするなら、このボードが超おすすめです。
釣り特化SUP アクアマリーナ【DRIFT】
- 専用のロッドホルダーが2本付属
- 別売りのクーラーボックスも簡単に積める
- 3気室でパンク対策もOK
という、完全に釣り専用のモデルです。ハードボードは置く場所も運ぶ手段もない!という場合は、選択肢が空気で膨らませるインフレータブルボードになります。インフレータブルは、魚のヒレやルアーのフックが刺さってパンクする可能性があるのでおすすめはしませんが、保管場所や移動手段がハードボードだとどうしても解決しない場合は、こちらのボードがおすすめです。
空気を入れる場所が3箇所あり、もしどこかに穴が空いても、他の気室に空気が残っているので、最悪帰還できる可能性があります。
安定感も抜群ですが、厚さもある分、風に流されやすくなります。水の抵抗も多いので、スピードはSTARBOARDの【GO】と【GENERATION】に負けます。
とりあえずお試しモデル【Amazonモデル】
SUPがどんな遊びなのか、とりあえずお試ししてみたい!という場合は、極力安いボードで大丈夫です。私も、最初はこの格安Amazonボードで始めました。ただ、パンクリスクもあり、推進力もやや劣るので、沖に出過ぎるのは危険なのでやめておきましょう。
SUPクルージング、友達や恋人と2人で乗って楽しむ分には、充分に楽しめるモデルです。
SUPもカヤックも、決して簡単ではない
私はSUPフィッシングを始める前、誰よりも沖に出れば大物が釣れる!沖に出ればどんな時でも絶対釣れる!と思っていましたが、それは大きな間違いでした。確かに、沖に出れば鳥山突っ込み放題だし、釣れる可能性は一気に上がります。
しかし、その状況に出くわすのは決して簡単な事ではありません。動力源は常に自分自身。波、風、潮などの自然に左右されるのはもちろんの事。体力や恐怖心、自分に全てが左右される状況もあります。
転覆したらタックルは全部吹っ飛ぶんでしまうか海水まみれになるし、漂流の恐怖は常につきまとい、ただ楽しいだけではありません。
恐怖心と常に隣合わせで、時にはすぐに釣りを断念して戻る勇気も持っておかないとダメな釣りが、カヤック・SUPフィッシングです。
いつか最高の天気と風に恵まれた時、大物に出会える最高の瞬間が必ず訪れるはずです。ぜひ、あなたに合った最高のカヤック・SUPフィッシングを楽しんでみてくださいね😌