EXSENCE DCは簡易メンテナンス必須!水洗いだけでは飛距離ダウンのもと!
錆は厄介です。リールのみならず、ロッドやルアー、フックまで。一旦どこかに錆が発生してしまうと、どんどんと広がり、気づいた頃にはタックルが錆だらけ!なんて事もあります。それが繊細なリールの内部で起きてしまったらどうでしょうか?リールのベストコンディションで使う事ができず、オーバーホールにお金がかかってしまい、釣りにも行けなくなってしまいます。
普段私は釣行後にはすぐロッドとリールは水洗いしていますが、今回は初めて軽い分解をしてEXSENCE DCにオイル注油とグリスアップをしてみました。とにかく簡単な作業でした。しかも、飛距離も伸びたので、1ヶ月に1回位はこの程度の簡易メンテナンスをする事をおすすめします。
EXSENCE DCの簡易メンテナンス
用意するもの
- キッチンペーパー
- ドライバー
- 専用グリス
- 綿棒
基本的にこれだけあれば簡易メンテナンスは完了します。では、実際に簡易メンテナンスをしてみましょう!
結構汚れているリール
まずはリールを良く見てみて下さい。普段見る事がないような、ちょっとした隙間・・・。案外汚れていませんか?案外汚れていますよね?私は釣行後すぐにタックルを水洗いしますが、それでもやっぱり汚れています。EXSENCE DCを使い始めて1年ですが、1年の汚れの蓄積がいたる所にこびりついていました。
まぁとにかく汚い。塩が固まって華麗なエメラルドグリーンの苔色になり、なかなか自然と同化してしまっています。これではいけません。分解するついでにこういった汚れも取り除いてしまいましょう!
キッチンペーパーは必須!
キッチンペーパーは必須です。汚れを取る時い使うという事でも大切なのですが、リールには細かい部品が多いです。
分解中に万が一その部品が落ちてしまったら・・・。何も敷かないで行なっていた場合、バウンドしてどこかに行ってしまい見つけられなくなってしまいます。
キッチンペーパーがあれば、少なからず落ちた時のショックを和らげてバウンドは防げます。もし部品を落としてしまっても見つけられる可能性が格段に上がります!
DCユニットをはずす
いつもお世話になっているDCユニットをはずします。普段使っているF,N,P,PEモードを変更する所のフタを開けます。
すると、DCユニットが出てくるので、赤丸の3箇所のネジをはずします。DCユニットの真ん中にあるメカニカルブレーキは指で回せますので、これも取ります。
ネジとメカニカルブレーキをはずしたら、DCユニットを上に引っ張ってはずします。
スプールも取り外してしまいます
拭ける部分を拭く
綿棒やキッチンペーパーで大丈夫なので、拭いて汚れを落としていきます。
分解した中身も、綺麗そうに見えて拭いてみると結構汚れが取れます。
ベアリングにオイルをさす
EXSENCE DCの簡易メンテナンスでオイルをさす箇所は3箇所。オイル量はたったの1滴だけで大丈夫です。使用するオイルはシマノ メンテナンスオイル SP-003H。ノズルが青い方を使用します。
オイルをさす時は直接吹きかけてはいけません。シュッと一拭き吹くとノズル先端にオイルが滴るので、その滴っている一滴をベアリングに注油しましょう。
①DCユニットの内部ベアリング
②スプールをはずした時に見えるハンドル内部ベアリング
③スプール内部のベアリング
これらの3箇所のベアリングにオイルを注油すればOKです。
レベルワインダーをグリスアップする
使用するグリスは使用するオイルはシマノ メンテナンスオイル SP-003H。ノズルが赤い方を使います。
ラインを均等に巻き取ってくれる役割のレベルワインダーにはオイルではなくグリスをさしましょう。
グリスも絶対に直接吹いてはいけません。よーく振ってから、キッチンペーパーにしばらく吹き付けるとグリスが出てくるので、出てきたグリスを綿棒につけてレベルワインダーに塗ってください。
組み立てて完成!
あとはスプールとDCユニットを戻してあげれば完成です。どうです?簡単ですよね?簡易メンテナンスはこれだけです。あくまでも簡易メンテナンスですので、数年に一度オーバーホールに出す事を怠ってはいけません。しかし、ただ水洗いだけで終えていた釣行に2,3回に一回くらいはオイルとグリスをさしてあげましょう。錆の進行も防ぎ、EXSENCE DCの飛距離も維持、あなたの愛情にリールはしっかりと応えてくれるはずです。他にも、簡易メンテナンスとして、ベアリングを外して洗浄する方法、交換する方法もありますので、次回挑戦してみようと思います。
【追記】
後日、さらに分解メンテナンスしました!
今回使用したオイル、グリス