【釣りで使うInstinct 2X レビュー】カラー液晶必要ない人には完璧
今まで釣り用腕時計として色々な物を買って試してきた。最終的に辿り着いたのがGARMINのInstinctシリーズ。使用期間5年目。釣りでも使える腕時計を探している方に激推ししたい腕時計！
GARMINの腕時計は、掘り下げる程たくさんの機能と設定があるが、今回は、“釣りで使う時のInstinct”という事をフォーカスしていく！
一番重宝してるのは近接アラート機能
1番推してるし全釣り人にはぜひ使ってほしい機能のひとつがこれ。
Instinctは、あらかじめ登録しておいたポイントに近づくと、アラームとバイブで釣り人に知らせてくれる機能がある。具体的には、近接アラートという機能なんだけど、通常釣りで使う場合、過去に釣れたポイントや気になるポイントに近付いたら、知らせてもらうと便利ですよ？というのがおそらく通常の使い方。
私がおすすめする使い方は、危険ポイントに近づいた時に通知してもらうように設定しておく使用方法。もちろん、魚を釣るためにアラートを設定するのもとっても楽しくてワクワクする使い方なんだけど、Instinctシリーズは、使い方次第で安全面に特化させた腕時計としても使う事ができるんだ。実際に釣りをするシーンでこの機能が本当に助かる。
磯、サーフ、SUP、カヤック、たくさん距離を移動する釣りとなると、どこかに何かしらの危険ポイントが存在する。私がメインでやっているSUPフィッシングでは、特に外房エリア、いきなり浅くなって下の岩場が見えたり、干潮時にだけ現れる岩場が結構ある。油断して危険な水位の時にうっかりそこを通ってしまうと、波も割れやすいし、SUPに当たって落水してしまったりと、とにかく危険。磯もサーフも同じで、かなり注意しないと渡れない岩場や、岩礁帯が急に増えるサーフでのポイントなど、釣りは何かと危険が多い。
危険なエリアをあらかじめ時計に登録し、近づいたら通知してもらうように設定しておけば、危険ポイントを回避できるようになるというわけ。あらかじめ、緯度経度で危険ポイントを登録しておくか、実際に通った時に危険だと感じれば、その場でGPSを拾い登録する事が可能！とにかくこの近接アラート機能は激推し！
磯、サーフ、SUP、カヤックで最強
釣り用腕時計として使う時、潮汐表の表示はもちろん、登録したポイントの通知機能という、使い方次第で安全面にも特化させる事ができるGARMINのInstinctシリーズ。
磯やサーフ、陸っぱりでの釣り、SUPでもカヤックでも、あらゆる釣りで、釣り用腕時計として重宝できる便利な機能がたくさんある。
コースが記録できる
釣りで歩いた道、SUP、カヤックではどのエリアを漕いだかなど、Instinctでアクティビティを起動しておけば、コースや速度など色々な記録ができる。アクティビティはたくさんあり、
- 釣りアクティビティは釣りメインの時
- SUPアクティビティはSUPの漕ぎ練習やクルージング
- カヤックアクティビティはカヤックの漕ぎ練習やクルージング
など、それぞれの特化したアクティビティ選択すると、釣れた場所のポイント登録や、一漕ぎで進んだ距離や、1分間で何回漕いだかなどの記録までしてくれる。
専用アプリでは航空写真と一緒にコースを照らし合わせる事ができて、よりリアルな情報を確認できる。
釣れた場所、気になるポイントが登録できる
「釣り」アクティビティは、アクティビティ中にGPSボタンを押すと、釣れた場所や気になるポイント登録をする事ができるようになる。釣れた場所は、魚のアイコンが残るので、後から見返す時に分かりやすい。GARMIN Exploreという専用アプリでは、名前や地点の編集がスマホでできるので、より操作がしやすくなる！
登録した、釣れたポイントや気になるポイントは、近付いたら音で知らせてくれる機能もある。これが本当に便利！
ポイントまでナビもできる
釣れたポイントや気になるポイントは、釣りの回数を重ねるほどどんどん増えていく。一度魚が釣れたポイントは、必ずまた行きたくなるもの。
Instinctでは、ポイントまでのナビをする事ができる。
- 釣りアクティビティ中にGPSボタンを押す
- 「ポイント」を選択
- 行きたいポイントを選ぶ
- 「開始」を押す
他にも方法はあるが、一番簡単なやり方がこの方法。ポイントは、今自分がいる所方近い順に表示されるので、腕時計だけでも選びやすい。
他にも、スタート地点に戻るナビや、方角に向かうナビをする事も可能という優れものだ！
運動として記録できる（カロリー、心拍など）
釣り、SUP、カヤックの運動量も記録してくれる。
磯やサーフ、釣りはそれなりの距離を歩く。SUPもカヤックも、漕ぐ時は10kmとか漕いでる日もザラ。かなりのカロリー消費で運動量も案外すごい。
どれくらいの運動量だったか後から見返すのがとても楽しい。心拍を見返すと、意外と激しい事も多く、体を動かした実感が湧いてとにかく飯がうまい。そしてぐっすりと眠る事ができる。
【応用】SUP、カヤックでの危険ポイント登録方法
ポイント登録は色々な応用方法がある。私が活用しているのは、登録したポイントで、SUPの航行上危険だと思うポイントに近付いた時、通知してもらうように設定している。
危険ポイントの座標は、海釣図Vというアプリから拾っている。
SUPやカヤックフィッシングの場合、多くの方が魚探や海図を使っていると思う。私が使っている海図アプリ“ 海釣図V ”は、根などの釣りポイントが分かるのはもちろんの事、暗岩や干出岩という、潮の満ち引きで現れる岩礁帯などの、海の航行における危険ポイントを知る事ができる。
暗岩 干出岩
こういうポイントは、釣りに夢中になっていると、気付かないうちに近づいて岩に当たってしまうケースもあるし、ウネリが高い日だと、沖であっても波が割れやすいポイントにもなる。なので、こういった危険ポイントを登録しておけば、実際のフィールドに行って、近づいて危険が降りかかる前にアラートで教えてくれるのがこの機能。SUPで釣りをしていると、夢中になって結構流されている事もあるし、海上では周りの景色を基準に危険ポイントを割り出すのもかなり困難。なので、このポイント接近アラームは、SUP釣りではかなり重宝している。
とにかく広い海。危険ポイントを知ってるか知らないかでは、リスクは大きく違う。ぜひInstinctを手にした時は使って欲しい機能！
アラートを鳴らすかどうかは、ポイント毎個別に設定する事も可能！全部鳴らすようにしてしまうと、ずっと鳴りっぱなしになってどのポイントに近づいているのか分からなくなってしまうので注意。
座標編集は専用アプリと連携すると簡単
Instinctのボタンだけで座標を登録するのは少し大変。座標変換も必要だし、一個一個数値入れるのをボタンだけでやるのはかなり面倒。
そこで便利なのが、GARMIN Exploreという、登録地点編集の専用アプリ。このアプリがあれば何も問題はない。
あらかじめ危険ポイントを登録する時や、後からポイント編集する時、GARMIN Exploreがあれば、スマホで座標登録もできるし、編集もできるのでとっても楽。
腕時計本体に表示されるのは限られるが、アイコンも設定できる。危険ポイントや魚が釣れた場所、気になる根回りも登録できる。実際の釣行時、気になって腕時計本体で登録したポイントは、同期すればGARMIN Exploreにも反映されるので、後々名称などを編集する事もできる。
私が使っているアイコンはこんな感じ…
潮汐表も当然ある
釣りで使う腕時計として絶対欲しい機能は潮汐表。当然ながら、Instinctも潮汐表を見る事が可能だ。他の時計と違うところは、最大で2日先までのタイドグラフを見る事が可能という点。ほとんどの腕時計は当日分か、24時間分のタイドグラフしか見る事ができな買った。Instinctもデータ更新のタイミングで1日先までしか見られない時もあるが、最大で2日先までの潮を見る事ができる。
注意点として、2Xのモデルになってから、潮汐表の常時表示は無料でできなくなってしまった。
最初は、前のモデルでできていた、常に潮汐表が表示されている方が良いと感じていたんだけど、案外なくてもボタン操作ひとつですぐ表示できるので、慣れてしまえば特に気にならなくなった。有料のサードパーティ製にはなるが、常時潮回りを表示できるウォッチフェイスもある。しかしながら、他の情報表示が削られてしまうのと、あまり使いやすくなかったのですぐに削除した。
慣れればメイン画面だけで情報分かる
GARMINの腕時計は、ウォッチフェイスというメイン画面のカスタムができる。その種類が実に豊富で、色々な細かいデータを見られる物から、時刻メインのシンプルな物、デザイン重視ものや、もはや時計とは関係ない物まである。
あらかじめ時計にインストールされている物だけでも満足できる種類があるんだけど、専用アプリでは、さらにたくさんの種類からお好みのウォッチフェイスをダウンロードする事ができる。有料のものもあるが、無料の物で十分楽しむ事ができる豊富さ。
実際の画面
私はこのような感じで、色々たくさんのデータを見られるウォッチフェイスにしている。上から天気、風、月齢、月日、一部有料の情報もあるが、確か600円くらいで購入した。見た目とバランスでこのウォッチフェイスをずっと気に入って使っている。
表示方法なども細かく設定できる。大外のリングには時計のバッテリー、内側はボディバッテリー、中の網網は月齢、数字はバッテリー日数。時刻の上段は1日の運動数値、下段は週間の運動数値。などという風に、何を割り当てるか？どう表示させるかなど、好みに設定できる。
この表示設定で、今日の大体の潮回りが何なのかも分かるし、日の出日の入りもわかる。上げ潮と下げ潮の時間は分からないけど、潮回りはボタンひとつで呼び出せるようにしている。
ここまで細かく見られなくても良い！もっと可愛いのがという方は、もっとシンプルな物もあれば、時計とか関係ない物もあったりする。
シンプルウォッチフェイス
タイドグラフ
おしゃれウォッチフェイス
メッシ
柴犬
良くわからない時間
良くわからない時間
星座
などなど。もはや時刻とは関係ない物まであるが、これはこれで気分転換にもなるし、すごく面白い。
充電の時以外ずっと付けてる
Instinctには、あらゆる記録をとってもらっている。良く見ているログが、睡眠と運動。
睡眠スコアは結構ためになる
睡眠スコアというもので、睡眠を記録して採点してくれる。この機能もなかなか秀逸で、昨日の眠りが何点だったかを翌朝に見る事ができる。80点代だと高評価で、朝もスッキリとした目覚めが実感できる。ビールをたくさん飲んだ日は大体最悪の点数で、50点代になる事が多い。寝る前にたくさん飲むと、心拍もかなり上がっていて、ゆっくり休めていない。次の日の目覚めも本当に最悪と実感している。
このように、毎日睡眠ログをとる事で、自分が前日どのように過ごしたか？ちゃんと体を休めるにはどう行動するのが大切か？と改めて考えるきっかけをくれるのが睡眠ログだ。結果今ではビールをほぼやめた。
運動ログ
SUPや釣りはもちろん、朝の散歩や自転車で出かける時も全てログを残し、運動量を記録してもらっている。
SUPで使う時
SUPアクティビティのすごい所は、距離やスピード以外にも、1ストロークで何ｍ進んだか？1分で何回パドルを漕いだか？まで記録に残る所。SUPレーサーともなると、このような細かい情報も見られるのでかなり重宝するそう。これはSUPだけではなくカヤックでも同様に記録する事が可能。
あらかじめ漕ぐコースを作成する事もできる。いくつかの川が流れ込んでいる湖などは、案外迷路みたいになっていて、あらかじめコースを作成しておけば、迷う事もない。目的地に到着したら、同じコースを辿って帰る事もできるし、障害物がないオープンエリアなら、コースを気にせず真っ直ぐスタート地点に帰る道を選択する事もできて便利。
水泳で使う時
ウォーキング、水泳、筋トレ、自転車、あらゆるスポーツで運動ログを取る事ができる。もうひとつ私が普段使っているのが水泳アクティビティ。
GARMINの腕時計は、ワークアウトと言って、あらかじめアプリでプランを決める事ができます。何ｍを何回こなすか？何泳ぎで泳ぐか？インターバルは何分か？というプランを設定しておける。
私の場合、
- 合計700ｍ
- 軽く350ｍ→90秒休憩
- 全力50ｍ×5（インターバル休憩30秒）→90秒休憩
- 軽く100ｍ
といった感じのプランで水泳をこなしている。有酸素と無酸素機能向上でどれだけ効果があったかを、数値を見る事ができるので、終えた後には達成感がとてもある。ちなみに水泳を取り入れたての頃のデータがこれ。約1年前のデータだが、心拍数がすごい事になっており、前はかなり心肺機能がかなり落ちていたんじゃないかと思う。運動負荷も100オーバーでヤバイ。
このように、Instinctは色々な使い方ができるし、過去の記録から自分の成長を実感する事ができて、毎日つけているのが楽しくなる腕時計だ。
バッテリー重視だからカラーでもタッチでもない
Instinctシリーズはモノクロ液晶。(Instinct3からカラーの有機ELモデルも出たあぁぁ！）それは、バッテリーの持ちを重視したアウトドア腕時計だから。確かに、カラーの方が見やすいし画面タッチで直感的な操作できる方が良いかもしれないが、バッテリーの持ちを重視したこのモデルにそういった先進的な機能はついていない。あらゆる操作が物理ボタンだけなので、他にあるGARMINの腕時計のようなスマートさはない。
しかし、そのスマートさをカットした事によって得られるのがバッテリーの持ちだ。
Instinctシリーズは、GARMINの腕時計の中で1番のバッテリーの持ちを誇る。スマートでカラー液晶でも、3日に1回とか充電するのは私は面倒で嫌だ。Instinctなら、大体2週間に1回位充電する位。物理ボタンも、慣れれば見ないで操作できるようになるので、むしろこっちの方が良い。（カラー液晶とタッチ操作ができるようになったらそれはそれで良いが）
カラー展開多数。好きな色見つかる
画面サイズの大きいInstinct 2Xのカラー展開は全6色。昔は色々なエディションがあって、欲しい色にするには何とかエディションにしないとダメという事があったけど、今ではどのモデルもほとんど同じ機能を持っているので、エディション選びの悩みはほぼなくなった。釣り人には絶対欲しい潮汐表が昔はタイドモデルやサーフエディションにしかなかったが、今では全モデル搭載している。
ちなみに私がどうしても欲しかった色はコヨーテタン。この色はInsthinct 2X tactical edのみに展開されている。タクティカルエディションは、ミリタリー向けの仕様で、ステルスモードやパラシュートなどの落下地点予測、弾道計算（有料）ができるかなりマニアックでコアなモデル。軍人でもない一般人が使うには、ロマンたっぷりなのがこのタクティカルエディション。どうしても私はこのコヨーテタンが良かったのでこのタクティカルエディションに決めた。しかし残念ながら、今現在、タクティカルエディションのコヨーテタン色は販売が終了している。
Instinct 3。まさかのカラー液晶とバッテリー持ち
発売されたばかりの最新モデル、Instinct 3では、まさかのカラー液晶が搭載された。グレードも何パターンかあり、カラーの有機ELモデルはソーラー充電できるモデルと比べると多少バッテリー持ちは短くなるが、24日という長さ。バッテリーを絶対重視したい方はソーラーモデルがおすすめ。脅威の前モデルトップの40日間！Instinct3のカラー展開が好みじゃなければ、2Xから選ぶのもあり。
普段から屋外で過ごす事が多い方は、ソーラーモデルの方が充電頻度も減るので楽でおすすめ。屋内で仕事をするのが多い方は、ソーラー充電の恩恵はあまり受けられないので、より文字などの表示が見やすくなったARMOLEDモデルの方が良いかもしれない。
釣り用腕時計としても生活ログ用としても最高
星5つです。特にアウトドア系の腕時計を探している方には最高の腕時計。タフで機能性も十分。
釣り用腕時計を探している時、色々探して、試してきたけど、最終的に辿り着いたGARMINさんのInstinctシリーズが一番使いやすかったし、たくさんのデータが取れて楽しい。私はこのモデルを使って1年経つけど、充電する時以外、腕時計を外していない。
寝る時も、運動する時も、SUP釣りする時も、時間、距離、場所、心拍など、あらゆる記録を残してもらっている。後から見返すのが本当に楽しくて、達成感がより高まる。
1年前からの体の変化も知れて、この年齢ながら、少しは前より動ける気になれるのがまた嬉しい。釣り用腕時計をお探しの方、釣りだけではなく、日々の生活ログも記録してくれるGARMINのInstinctシリーズ、自信を持っておすすめする！
