にんじんは皮ごと食べてください。生では7割の栄養を捨ててしまっています。
野菜は基本生で食べるのが美味しい。その方が野菜の栄養も壊さず摂れるし体にとってもいいはずだ。
私は昔からそう思っていました。その考えは強ち間違いではありません。野菜の栄養素はもろい物が多く、沸騰したお湯で長い時間茹でてしまったら、せっかくある栄養素も壊れてしまいます。しかし、熱を加える事によって栄養素を摂りやすくする野菜、切り方1つで栄養素を無駄なく摂る方法が野菜によってあるんです。
人参の調理方法、間違っていませんか?
人参は美肌や風邪予防に効果のあるβ-カロテンが豊富!
人参といったらβ-カロテン!これは誰もが知っている事かと思います。では、β-カロテンは人参のどの部分に豊富なんでしょうか?
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答えは→皮の部分です。
普段野菜を料理する時、人参の皮はむいてしまいますよね?この調理方法、栄養素を摂る事に関して言えばとっても損をしてしまっています。人参のβ-カロテンは、普段食べている人参の中心部の2.5倍含まれているんです!皮の部分は【内鞘(ないしょう)細胞】といって、食べられる部分です。
人参は、身の中心部から葉っぱの方に養分を送るので、普段食べている部分からどんどん養分を送り、私たちが口にする頃にはほとんど栄養がないという事もあります。
人参を買ったらすぐにするべき事
人参を買って保管する前に、ぜひやって頂きたい、栄養を無駄なく摂るための一手間は、頭部分(葉っぱ)を切り落とす事です。人参は土の中で成長しますが、葉っぱの方に養分を送ります。せっかく買ってきた人参に葉っぱや茎の部分を残したままにしてしまっては、栄養素をどんどん吸い取られてしまいます。すぐに切り落としましょう。
人参の葉っぱも栄養たくさん!
人参の葉っぱだって美味しく食べられます!人参の葉っぱには、普段私たちが口にしている根の部分と比べ、なんと3倍のタンパク質と5倍のカルシウムが含まれています。上の写真の様な、葉っぱ付きの人参は新鮮採れたて栄養満点の証拠です。スーパーで売られているのを見かけたらぜひ買って食べてみてください。
人参の栄養を無駄なく摂るための調理法
人参は生より加熱して食べる!
人参に豊富に含まれるβ-カロテン。このβ-カロテンは、体内に入るとビタミンAに変わります。ビタミンAは油に溶ける脂溶性ビタミンのため、水分がほとんどの人間の体には吸収されにくく、生の人参を食べても吸収できるのは8%程度ととても少ないんです。そこで活躍してくれるのが油です。
油と一緒に炒めたり揚げたりする事により、油がβ-カロテンの吸収を助けてくれます。その吸収率はなんと70%!!
野菜は生も美味しいですが、栄養素をしっかりとるなら、野菜にあった調理法で食べる事が重要です。
人参は細かく切るより大きく切って食べる!
人参を細かく切るのはおすすめしません。人参にはアスコルピナーゼというビタミンCを酸化させる成分が含まれています。アスコルピナーゼは、細かく刻むことで、より活性化してしまうため、ビタミンCを含む他の野菜と一緒に摂る場合、酸化が進んでしまいビタミンCを充分に摂る事ができなくなってしまうからです。
人参を切る時には、できるだけ輪切りや乱切りにして皮も一緒に食べましょう。皮も一緒に食べて、ポリフェノールやβ-カロテンも無駄なく摂る事ができます。
油はヘルシーなオリーブオイルを使う!
人参と油は最強タッグ!油で和えて電子レンジでチンでも、無駄なく栄養をとる事ができますが、サラダ油はカロリーが高いため、オリーブオイルなどの体にとってもヘルシーな油を使いましょう。特にエキストラ・バージンオイルは、収穫してから搾るまで、4時間という短時間で酸度はたったの0.2%(国際基準では、酸度0.8%以下のオイルを「エキストラ・バージンオイル」といいます)。酸化がほとんど進んでいないため、サラサラと油っぽくなく、オリーブの香りの爽やかな味わいが料理をより美味しくしてくれます。
私が使っているエキストラ・バージンオイルです。check詳細はこちら
まとめ
- 人参は皮ごと食べる
- 人参は加熱して食べる
- 人参は細かく刻まない
野菜には栄養がたくさん含まれていますが、間違った調理法、今まで普通だと思っていた調理法をしてしまうと、せっかくの栄養素も無駄にしてしまいます。しっかりと、野菜にあった調理法、美味しさ、栄養を引き出す調理法で、無駄なく美味しく頂きましょう!